おはようございます。今朝は今年一番の冷え込みとのこと。
娘にも冬用のコートを着せて登校させました。
いやぁ、ほんとに寒い。
さて、今日は結婚生活において、円満な夫婦と、不仲な夫婦には明らかに日常生活の差があるなぁと良く感じるので、そんなお話をしたいと思います。
どんな時に人間は怒り、喜ぶのか
まず、人間の想いや感情にはさまざまな種類があります。例えば、
安心、感謝、愛情、好奇心、幸福、リラックス、意欲、尊敬、親近感、憧れ、満足、期待、優越感、感動、希望
などはポジティブな表現として出るもの。
また、
不安、焦り、困惑、緊張、恐怖、後悔、不満、無念、怒り、嫌悪、恥、軽蔑、嫉妬、罪悪感、劣等感、恨み、苦しみ、悲しみ、切なさ、悩み、絶望、虚しさ
などはネガティブな表現として出るもの。
これらを分類してみると、
心理学理論「交流分析」では、「喜び」「怒り」「悲しみ」「不安」の4つに、
東洋的五行学説では、「喜び」「怒り」「悲しみ」「思い」「恐れ」の5つに分けられるといわれています。
そして、「怒り」は第二感情と呼ばれていて、そこには別の感情が隠れています。
つまり、様々な感情があるけれど、ざっくり分けると喜・怒・哀・恐のどれかになり、ポジティブな表現として出るものの方が少なく、多くはネガティブな表現として出てしまうということ。
さらに、怒りの表現の裏側にはその他の感情もセットで存在し、怒っている本音は苦しみだったり、怒っている本音は恨みだったり、という複雑な現象が起きています。
ちなみに、夫婦における「怒り」は、たいてい自分の思惑と相手の反応がズレた時に、困惑や不満、恨みや絶望などが根底にあって出てくる感情で、この感情のなれの果てが夫婦喧嘩となり、いずれ夫婦不仲に繋がります。
怒りを感じること自体は悪いことではなく、それを溜め込むこと、また違った表現で相手に伝えることが喧嘩の原因になったりするので、自分の怒りの感情が出たらそれをまず素直に捉えることが、実は夫婦においては重要だったりします。
(寂しさを怒りで表現してしまう、とか、願望が叶わないから怒りでしか伝えることができない、など違った表現が喧嘩に繋がるという意味です)
夫婦のタブー
以前も、人生100年時代の生き方について書きました。
夫婦において絶対にやってはいけないこと、それは 相手の欠点や行動自体を指摘すること という内容です。
人間は、長所で尊敬され、短所で愛される生き物、という考え方があります。
愛情や感謝の言葉は言えても、短所(欠点)を見ないようにするという行為は実はすごく難しいもの。
それでも、「家族はずっと一緒に生活をするのだから、相手に直してもらいたいことは伝えないと分かってもらえない」と考え、ついつい欠点にばかり目がいってしまって、注意をしてしまう。
注意をしても直してくれないから、また注意をする。
そのエンドレスループにハマり、どんどん険悪になってしまう。
特に夫婦や親子になると欠点の指摘し合いが非常に目立つため、イライラやストレスが生まれやすくなります。
ただし、叱ったり、非難するという行為自体に効果は全くないといわれています。
そして、効果がないわりに副作用としての弊害も大きく、叱られたとき(=ネガティブ感情が生まれたとき)、人は防御システムが活性化され、戦う、または逃げるの反応が起きるそうです。
そのため、相手の意識は話の内容に向かず、こちらのメッセージは届かないんだとか。
つまり、叱る意味ゼロなのです。そして、不仲が助長されるだけ。だから、夫婦にとっては特にタブーなんですね。
言うは易く行うは難しを理解して実行せよ
結婚生活は、小さなことの積み重ねが1日、1か月、1年後を左右します。
ありがとう と 愛してる をコツコツ言い続ければ、2人は仲良くなっているし、
指摘 と 非難 をコツコツ言い続ければ、2人は仲が悪くて結婚を後悔しているでしょう。
※一度の喧嘩が離婚を招くことはないが、日々のちょっとした嫌味や非難が相手を少しずつ苦しめ、これが離婚に繋がると言われています。
ではどうすれば良いのか、というと
家事も、育児も、仕事も、なにごとも言うは易く行うは難しを理解し、パートナーがやることに口をはさむことをせず、お礼とねぎらいだけを伝えること!!
つまり、行動する当事者以外の人に何も言う権利はない、言うならやろう、ということです。そして、やってくれたことには感謝のみ。非難なんてする資格はナシ!
やらないのに口ばかり挟むから、夫婦も、親子も、また社会でも、人間関係が悪化するのです。
結婚生活がうまくいくパートナーにはこんな特徴がある
相手が「口だけ番長タイプ」なのか、「人のことは非難しないタイプ」なのかは、交際中でも見極めが可能です。
結婚する前に、こんな特徴があれば安心、という特徴を3つお伝えしておきますね。
譲り上手
まず、なんでも自分でやろうとしたり、人のやることに口を出すのではなく、人にやってもらったり、委ねたりして、譲るのがとても上手な人は、人のやることを基本的に信用しています。
人に委ねることができる人は、完璧じゃなくても相手の主体性を重んじています。
なんでも自分でやろうとする人は、自分でやった方が早いし綺麗だし完璧だと考え、人の出来不出来をジャッジして口うるさくなる傾向にあるので、厄介な相手になりがちです。
聴き上手
次に、会話の時に人の話をきちんと聴いて、意図を理解してから自分の意見を言う人は、相手への興味の表れが態度に出ています。
会話において「この人になら自分の気持ちが伝えられる」と思える相手を選ぶと良いでしょう。
マシンガントークのタイプや、SNSアピールが強い人は、話し上手や表現上手に見えますが、自分の見せたいものや伝えたいことがありすぎて、人の声に耳を傾けるより自分!となりがちです。
家族になった場合は、やはり聴くことを重んじた方が家族のニーズをくみ取りやすくなり、夫婦仲は安定しやすいと思います。
褒め上手
最後に、ありがとうを素直に言える人、また人の良い所を素直に表現できる人は、それだけで関係が安定します。
人は本来、褒められたいし、認められたいし、自分に価値があると思われたい生き物です。これらの欲求が根底にあるのです。
ですので、ダメ出しをするよりは褒めることを意識することによって、お互いがお互いを満たし合い、みんなが笑顔でいられると思います。
相手への嫌味と非難から逃れるための秘策
本屋さんに行くと、「叱る」「怒る」などネガティブな表現を手放していくための具体的な方法が書かれている本がたくさん売っています。
それだけ日本人は、叱る依存、怒る依存、指摘や嫌味がすぐに出てしまうのかなぁとちょっと悲しくもなりますが…💦
感情に任せて、相手に改善を促そうと、ネガティブな表現を吐いてしまう人にとって、それを抑えるためのあれこれは、結構苦痛かもしれません。
ですから、私はあえて、夫婦におけるネガぶっつけ依存からの脱却策はこれしかないと思っています。
ネガぶっつけの先には不仲しかない!不仲ポイント1Pを足していく
感情をコントロールすることは、訓練が必要です。
訓練をしてもしても、やっぱり感情は人間の生理反応ですから、絶対に出てしまう。
でも、その次の行為が良くないことだと分かっていれば、その行為は止められるようになる。
犯罪は悪いことだと分かっているから、多くの人にとって法律が抑止力になっている、ということと同じ。
ですから、
ネガぶっつけにポジティブな要素はゼロだから、言ってしまったら不仲に近づいているだけ!自分のやっていることは100%相手にとって良くないことだ!と認識することによって、少しずつ自分の行為にストップをかけるのです。
ちなみに、夫婦の中で、日常的な喧嘩や、ハラスメント、DVまがいのことが起きている夫婦の特徴は
自分は正しいことをしている、と正当化していることにあります。自分の行為を正当化しているうちは、どんなテクニックを学んでも、感情コントロールはできないし、叱ること、怒ることをやめません。だって、自分は正しいことをしていると思い込んでいるのだから。
ネガぶっつけ後には不仲しかありませんよ!!!
これを覚えていてくださいね。
まとめ
今後の人生、1人の人とずっと一生を共にし、仲良し夫婦であり続ける方法は、指摘や非難をゼロにすること。
人間にとって良いことはありません。
これから結婚する方に特に知っておいていただきたいのは、これまでの方法と同じやり方で結婚しても、3組に1組は離婚をし、3組に1組は不仲で悩み、うまくいっている夫婦はほんの一握りという今の時代は乗り越えられません。
これから結婚をする方には、せっかく出逢えたお相手と永遠にラブラブし続けられるように、本当にうまくいく結婚生活の方法を伝え続けていきます。
今日もここまでお読みいただきありがとうございます。
代表理事 武嶋愛