なぜ私達が家族にこだわり、家族力にこだわるか、ここまでの経緯をお話しします。

家族って、簡単じゃないんです。何も努力しないと、脆くて儚くてすぐ壊れそうになるもの。でも、最大限の努力と情熱で動かそうとすると、最強のチームになるし、人を育てる最強の機能を持ってるから、なんです。

私はずっと、外では敵ばかりでした。人間関係でつまづきまくって、人から嫌われ、ハブられ、孤立。何年も、何年も。
自分のせいだから今となってはネガティブな思い出ではなく、ポジティブな思い出です。あの頃の悔しくて孤独で悲しい経験があったから、今の私があるから。

でも、もがき苦しんでた当時、家で泣いて何もしたくないと騒ぐ私を、父も母も背中をさすり、「大丈夫、なんかあったらおうち帰っておいで！私達が味方だからね」とずっと信じ続けてくれました。
妹も最高の味方でした。
私が塾から帰る時間になると、妹がベランダで大きな紙に　今日の夜ご飯はおでんだよ♡　とか書いてあって、それを6階から見せて「おねえーおかえりー！おでん温めて待ってるよーーー！！」と大声で出迎えてくれました。毎日。
家まであと1分なのに、妹は毎日ご飯のメニューを上から大声で教えてくれて。
あれが無かったら、とっくに私は潰れてただろうし、高校受験も失敗したり、進学したとしてもいずれ不登校になってただろうなと思います。

親が仲良い。
親は子供の可能性を信じる。
父は母を大事にし、母は父を尊敬して、それを子供に伝える。
姉妹は喧嘩もありつついつも一緒に遊んで、一緒に成長する。

愛を知ったのは、家族のおかげ。
私は、愛という名前の通りの愛情豊かな人間に育ててもらいました。自分の家族に。
だから、今がある。

「愛さんは愛の人」と言って下さる人が多いのですが、それは家族が育ててくれた愛情を私の大切な仲間に渡してるだけ。

だから、家族なんです。

家族で苦しんでる人がたくさんいます。夫婦で悩む人も。
だから、家族がテーマのものは世の中に多いし、ネタになります。
ネガティブな想いを持ってる人が想像以上に多いです。
家族って、ホントに難しいから。
だからこそ、ネガティブから脱し、明るく家族を語りたい。

それが私の原動力。

家族が憩いの場になり、自信を作る場になり、愛情を醸成する場になりますように。
それが協会の願いです。

筆：代表理事　内海愛